53歳男性 教師の方からの質問
ここ最近、食後に胸やけが頻繁に起こり、日常生活に支障を感じています。
自律神経の乱れが関係しているのではないかと考えているのですが、整体でこうした胸やけの症状を和らげることは可能でしょうか?
回答
自律神経の乱れや胃の不調に対して「鍼灸治療は可能か?」とのご質問をいただきましたので、具体的なアプローチ法を説明させていただきます。
鍼灸が胸焼けに効果的な理由
東洋医学では、胸焼けや胃もたれは「胃気の逆流」や「肝胃不和(ストレスによる胃機能の乱れ)」と捉え、以下のようなツボへの刺激で改善を目指します。
1. 自律神経の調整に役立つ代表的なツボ
– 内関(ないかん):手首の内側にあるツボ。胃酸の逆流を抑え、ストレス緩和にも効果的。
– 足三里(あしさんり):膝の下にあるツボ。胃腸の機能を整え、消化を促進。
– 中脘(ちゅうかん):みぞおちとへその中間。胃のむかつきや膨満感を軽減。
2. 鍼灸の作用
– 胃酸分泌の調整:過剰な胃酸を抑え、逆流を防ぐ。
– 胃の蠕動運動の促進:消化機能をサポートし、胸焼けの原因となる停滞を防ぐ。
– ストレス緩和:副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらす。
日常生活での補助療法
鍼灸の効果を高めるため、以下の習慣も取り入れてみてください。
– 食後30分は座位を保つ:横になると逆流が起こりやすいため。
– 腹八分目と就寝3時間前の食事回避:胃への負担を軽減。
– ハーブティー(カモミール・生姜湯):胃の炎症を鎮める作用があります。
医療機関との併用について
鍼灸は自然療法として安全性が高く、整体と組み合わせることで相乗効果が期待できます。
ただし、以下の場合は速やかに消化器内科を受診してください。
– 黒色便や吐血がある
– 体重減少を伴う
– 強い痛みが持続する
当院でも鍼灸治療を行っております。気になるツボや施術の流れなど、ご不明点があればお知らせください。
どうぞお大事になさってください。








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